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私たちが生活していると、毎日のようにたくさんの「ごみ」が出ます。
家庭から出るごみだけではありません。
建物を建てたり、道路を工事したり、工場で物を作ったりすると、たくさんのごみが出ます。
こうした仕事の中で出るごみの中には、家庭ごみとは別に「産業廃棄物」と呼ばれるものがあります。
では、この産業廃棄物は、出されたあとにどうなるのでしょうか?
実は、産業廃棄物は、そのまま最終処分場へ運ばれるとは限りません。
その途中で大切な役割をしているのが、**「中間処理業者」**です。
今回は、「中間処理業者とはどんな仕事をしているのか?」について、できるだけ難しい言葉を使わずにご紹介します。
そもそも産業廃棄物とは?
仕事をすると出てくる「いらなくなったもの」
「産業廃棄物」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。
簡単にいうと、会社や工場、建設現場などの仕事から出てくる、いらなくなったもののことです。
例えば、建設現場では、
- 壊した建物のコンクリート
- 木材
- 金属
- ガラス
- 廃プラスチック
などが出ます。
工場では、製品を作るときに使った材料の残りや、使わなくなったものが出ることもあります。
このように、仕事をしていると、どうしてもさまざまな「いらないもの」が出てきます。
これらを適切に処理し、できるだけ資源として利用できるものは再利用することが大切です。
中間処理業者とは?
ごみを「そのまま捨てない」ための仕事
では、中間処理業者は何をしているのでしょうか?
一言でいうと、産業廃棄物を、そのまま捨てるのではなく、処分しやすい形にしたり、もう一度利用できるものに分けたりする仕事をしています。
たとえば、大きな建物を壊したとします。
そこからは、コンクリート、木材、鉄、プラスチックなど、いろいろなものが混ざって出てきます。
このままでは、それぞれを再利用することが難しい場合があります。
そこで中間処理業者が、機械などを使って「分ける」「小さくする」「つぶす」といった作業を行います。
イメージとしては、たくさんのものが混ざった箱の中から、同じ種類のものを取り出して整理する仕事に近いかもしれません。
「中間」という名前の理由
「中間処理」という名前には意味があります。
産業廃棄物が出てから、最後に処分されるまでには、いくつかの段階があります。
その途中にあるのが「中間処理」です。
例えば、
産業廃棄物が出る
↓
運ぶ
↓
中間処理をする
↓
再利用できるものを取り出す
↓
最後に処分するものを適切に処分する
という流れになることがあります。
つまり、中間処理業者は、産業廃棄物を最後に捨てる場所ではなく、最終的な処分や再利用につなげるための大切な「途中の仕事」をしている会社なのです。
中間処理では何をしているの?
中間処理業者では、扱う廃棄物の種類や設備によって、さまざまな作業を行っています。
ここでは代表的なものをご紹介します。
① ごみを分ける
まず大切なのが「分ける」ことです。
例えば、建物を解体したときに、木材と金属とコンクリートが一緒に出てくることがあります。
そこで、それぞれの種類に分けます。
金属なら金属、木材なら木材というように分けることで、その後の処理がしやすくなります。
また、分けることで、もう一度使えるものを見つけやすくなります。
② 大きなものを小さくする
大きなコンクリートや木材などは、そのままでは運んだり再利用したりするのが難しい場合があります。
そこで、専用の機械を使って小さくします。
例えば、大きなコンクリートを細かくすることで、道路工事などで利用できる材料として生まれ変わることがあります。
③ つぶしたり、形を変えたりする
廃棄物の種類によっては、機械でつぶしたり、形を変えたりすることもあります。
大きなものを小さくすることで、運びやすくなったり、次の処理がしやすくなったりします。
このように、廃棄物を「扱いやすい状態」にすることも中間処理業者の重要な仕事です。
④ 再利用できるものを取り出す
中間処理の大きな役割の一つが、**「もう一度使えるものをできるだけ取り出すこと」**です。
例えば、鉄やアルミなどの金属は、適切に分けることで新しい製品を作るための材料として利用できます。
木材も、処理方法によっては別の用途に利用されることがあります。
つまり、中間処理業者は単に「ごみを小さくする会社」ではありません。
ごみの中から、もう一度利用できるものを見つける仕事もしているのです。
なぜ中間処理が必要なの?
ごみを減らすことにつながる
もし、産業廃棄物を何でもそのまま捨ててしまったら、最終的に捨てる場所がたくさん必要になります。
しかし、分けたり、再利用したりすることができれば、最後まで捨てる必要があるものを減らせる可能性があります。
これは、限りある土地を大切に使うことにもつながります。
資源を大切にできる
私たちが使っている物は、もともと自然の中にある資源から作られています。
鉄やアルミ、木材なども、無限にあるわけではありません。
まだ使えるものを捨ててしまうのではなく、もう一度資源として利用することができれば、新しい資源を使う量を減らすことにつながります。
そのため、中間処理業者は、**「ごみを処理する仕事」だけではなく、「資源を大切にする仕事」**もしていると言えるでしょう。
中間処理業者にはどんな設備があるの?
中間処理業者では、扱うものに合わせてさまざまな機械や設備が使われています。
例えば、大きなものを細かくする機械や、材料を分けるための設備などがあります。
ただし、すべての中間処理業者が同じ設備を持っているわけではありません。
扱う産業廃棄物の種類によって、必要な設備が違うからです。
例えば、木材を中心に扱う会社と、コンクリートを中心に扱う会社では、使用する機械も変わってきます。
そのため、中間処理業者を選ぶときには、**「どんな産業廃棄物を扱える会社なのか」**を確認することが大切です。
中間処理業者は「ごみのリサイクル」にも関係している
「リサイクル」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
リサイクルとは、簡単にいうと、使い終わったものを、もう一度資源として利用することです。
中間処理業者では、産業廃棄物を種類ごとに分けたり、使いやすい形にしたりすることで、その後のリサイクルにつながる仕事をしています。
例えば、建設現場から出たコンクリートを処理して、道路などに利用できる材料として使うことがあります。
また、金属を分けて、金属製品を作るための材料として利用することもあります。
このように、**「いらなくなったものを、次に使える形へつなげる」**ことも、中間処理業者の重要な役割です。
中間処理業者は環境を守る仕事
正しく処理することが大切
産業廃棄物は、何でも好きな場所に捨ててよいものではありません。
決められたルールに従って、適切に処理する必要があります。
中間処理業者は、法律やルールに従いながら、産業廃棄物を適切に処理しています。
廃棄物をきちんと管理し、適切な方法で処理することは、私たちの生活環境を守ることにもつながります。
私たちの見えないところで活躍している
普段の生活では、中間処理業者の仕事を見る機会はあまりないかもしれません。
しかし、建物を建てたり、道路を作ったり、工場で製品を作ったりするためには、そこで発生する廃棄物を適切に処理することも必要です。
つまり、中間処理業者は、私たちの生活を見えないところから支えている存在なのです。
まとめ
中間処理業者とは、産業廃棄物をそのまま捨てるのではなく、分けたり、小さくしたり、形を変えたりして、その後の処分や再利用につなげる仕事をしている会社です。
特に大切な役割は、
- 産業廃棄物を種類ごとに分ける
- 大きなものを小さくする
- 処理しやすい状態にする
- 再利用できるものを取り出す
- 最終的に処分するものを減らす
- 資源をできるだけ有効に利用する
といったことです。
「中間処理」と聞くと難しそうに感じますが、簡単に考えると、**「いらなくなったものを整理して、もう一度使えるものは活かし、最後に処分するものをできるだけ少なくする仕事」**です。
私たちの暮らしや仕事から出る産業廃棄物。その後ろでは、多くの中間処理業者が、環境を守り、資源を大切にするために働いています。
これからも限りある資源を大切にしていくために、中間処理業者の役割はますます重要になっていくでしょう。