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はじめに
家やお店、工場などを解体すると、たくさんの木やコンクリート、鉄などが出てきます。
解体工事を見たことがある方は、「こんなにたくさんのごみはどうなるのだろう?」と思ったことがあるかもしれません。
実は、解体工事で出るものは、ほとんどが「ただのごみ」ではありません。
きちんと種類ごとに分けられ、多くのものが新しい材料として生まれ変わっています。
今回は、解体現場から出る廃棄物がどのように扱われているのかを、分かりやすくご紹介します。
解体工事ではどんなものが出るの?
木
昔ながらの木造住宅では、柱や梁、床など多くの木が使われています。
解体すると、大量の木材が出てきます。
使える木は再利用されることもありますが、多くは細かく砕かれ、紙の材料や燃料などに生まれ変わります。
木も大切な資源の一つなのです。
コンクリート
建物の基礎や駐車場、ブロック塀などにはコンクリートが使われています。
壊したコンクリートは大きなままでは運びにくいため、専用の機械で細かく砕きます。
砕かれたコンクリートは、道路の下に敷く材料などとして再利用されます。
新しい道路づくりにも役立っているのです。
鉄
建物には鉄骨や鉄筋、手すり、フェンスなど、さまざまな場所に鉄があります。
鉄は何度でも溶かして新しい製品を作ることができます。
そのため、解体現場では鉄をできるだけ分けて集めています。
集められた鉄は工場へ運ばれ、新しい建物や車、家電製品などに生まれ変わります。
ガラスやプラスチック
窓ガラスやドア、配管、外壁の一部などにはガラスやプラスチックが使われています。
これらも種類によって分けられます。
再利用できるものは新しい製品の材料になりますが、汚れがひどいものや種類が混ざっているものは、再利用が難しい場合もあります。
だからこそ、現場でしっかり分けることがとても大切なのです。
なぜ細かく分けるの?
一緒にすると再利用できなくなるから
もし木や鉄、コンクリートを全部まとめてしまったら、再利用することがとても難しくなります。
例えば、木の中に鉄がたくさん混ざっていたら、安全に加工することができません。
反対に、鉄の中に木が混ざっていても品質が悪くなってしまいます。
だから現場では、一つひとつ丁寧に分けながら作業を進めています。
ごみを減らすため
日本では、ごみをできるだけ減らすことが大切だと考えられています。
もし何でも捨ててしまえば、処分する場所はすぐにいっぱいになってしまいます。
再利用できるものを増やすことで、ごみの量を減らし、環境を守ることにつながっています。
廃棄物を運ぶにもルールがあります
決められた場所へ運ぶ
解体現場から出た廃棄物は、好きな場所へ運べるわけではありません。
決められた施設へ運び、それぞれ正しい方法で処理します。
もしルールを守らずに捨ててしまえば、自然を汚したり、地域の人に迷惑をかけたりしてしまいます。
そのため、運ぶ会社も処理する会社も、決められたルールを守って仕事をしています。
安全に運ぶことも大切
トラックに積み込むときも、安全第一です。
荷物が落ちないようにしっかり固定し、道路を汚さないようにシートを掛けることもあります。
地域の皆さまが安心して生活できるよう、見えないところでもさまざまな工夫が行われています。
解体工事は「壊すだけ」の仕事ではありません
解体工事というと、重機で建物を壊す場面を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、本当の仕事は壊した後にも続いています。
廃棄物を種類ごとに分け、安全に運び、再利用できるものを資源として活かすことも、とても大切な仕事です。
この作業があるからこそ、新しい建物づくりや道路づくりにつながり、限りある資源を大切に使うことができます。
解体工事は、建物を終わらせる仕事ではなく、「次につなげる仕事」でもあるのです。
まとめ
解体現場では、木や鉄、コンクリート、ガラスなど、さまざまな廃棄物が出ます。
しかし、その多くは正しく分けられ、新しい材料として再利用されています。
「壊すだけ」と思われがちな解体工事ですが、その裏では環境を守るための大切な取り組みがたくさん行われています。
私たちが安心して暮らせる町づくりは、建物を建てる人だけではなく、建物を安全に解体し、資源を未来へつないでいく人たちの仕事によっても支えられているのです。