私たちは毎日の生活の中で、たくさんのゴミを出しています。
家庭のゴミだけでなく、会社や工場、建設現場などからも大量のゴミが出ています。
では、そのゴミは一体どこへ行くのでしょうか?
ゴミを出した後の流れを詳しく知っている人は、実はあまり多くありません。
しかし、日本では法律に基づきゴミは厳しく管理されています。
特に会社や工場などから出る「産業廃棄物」は、一般のゴミとは違い
専門の許可業者によって処理される仕組みになっています。
今回は、産業廃棄物業界に30年以上関わってきた経験をもとに
「あなたのゴミがどこへ行くのか」をわかりやすく解説します。
【第1章】産業廃棄物とは何か?まずはゴミの種類を理解しよう
■ 家庭ゴミと産業廃棄物の決定的な違い
ゴミには大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は家庭から出るゴミで「一般廃棄物」と呼ばれます。
これは市町村が処理を担当しています。
例
・家庭の生ゴミ
・家庭のプラスチック
・家庭の燃えるゴミ
・家庭の粗大ゴミ
これらは市町村の収集車が回収し、焼却場などで処理されます。
一方、会社や工場、建設現場などから出るゴミは
「産業廃棄物」と呼ばれます。
これは自治体ではなく
許可を持った産業廃棄物処理業者が処理します。
■ 法律で決められた産業廃棄物20種類
産業廃棄物には法律で決められた種類があります。
主なもの
・廃プラスチック
・木くず
・金属くず
・ガラスくず
・がれき類
・汚泥
・紙くず
・繊維くず
これらは工場や建設現場、店舗などから日々排出されています。
【第2章】産業廃棄物の行き先① まず最初に向かう場所『収集運搬業者』
■ ゴミはまず専門トラックで運ばれる
産業廃棄物はまず収集運搬業者によって回収されます。
主な排出場所
・建設現場
・工場
・飲食店
・スーパー
・オフィス
これらのゴミは専用トラックで運ばれます。
この仕事を行うには
産業廃棄物収集運搬業の許可が必要です。
■ 現場で活躍する特殊車両
産業廃棄物の回収には様々な車両が使われます。
・コンテナ車
・パッカー車
・ダンプ車
・ユニック車
建設現場では脱着式コンテナ車がよく使われます。
【第3章】産業廃棄物の行き先② ゴミを減らす重要施設『中間処理施設』
■ ゴミはそのまま捨てられない
回収された産業廃棄物はそのまま埋め立てられるわけではありません。
まず中間処理施設に運ばれます。
ここでは
・分別
・破砕
・圧縮
・焼却
などの処理が行われます。
【第4章】産業廃棄物の行き先③ ゴミが資源に変わる『リサイクル』
■ 実は多くのゴミが再利用されている
多くの産業廃棄物はリサイクルされています。
例
・コンクリート → 再生砕石
・木くず → バイオマス燃料
・金属 → 再生金属
・廃プラスチック → 固形燃料
【第5章】産業廃棄物の最終地点『最終処分場』
■ どうしても処理できないゴミの行き先
中間処理やリサイクルの後、どうしても処理できないものが残ります。
それが最終処分場に埋め立てられます。
最終処分場は
・地下水対策
・ガス管理
・環境監視
など厳しい管理のもと運営されています。
【第6章】産業廃棄物で最も重要なルール『排出事業者責任』
産業廃棄物の世界で最も重要なルールがあります。
それが排出事業者責任です。
簡単に言うと
ゴミを出した会社が最後まで責任を持つというルールです。
不法投棄などが発生した場合
排出事業者にも責任が及びます。
【まとめ】あなたのゴミはこうして処理されている
ゴミの流れ
① 会社や工場からゴミが出る
② 収集運搬業者が回収する
③ 中間処理施設で分別・破砕
④ リサイクルできるものは資源化
⑤ 残ったものが最終処分場へ
産業廃棄物業界は社会を支える非常に重要な仕事です。